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長芋の実験結果

去年やった長芋の実験の結果です。
畝の間に、大豆を植えて育てるというもの。

Img_0832b

大豆の根には、根粒菌という、空気中の窒素を固形化する菌ができ、
窒素は植物にとって大事な肥料分なので、この根粒菌から長芋の根が
窒素を吸収してくれれば、化学肥料なしでも育つかもしれないという
考えでの実験でした。
7月上旬まで無肥料で様子をみてましたが、長芋の葉の色は
化学肥料を使ったところと比べると明らかに薄く、どうやら
根粒菌からは吸えてなさそうな感じ。
下の写真は、左側が無肥料、右側は化学肥料を少し使った畝。
Img_0918b

お盆過ぎにこの大豆を刈り込んでみたら、
大豆にいくはずの窒素分がようやく長芋に行ったようで、
少し葉色が濃くなりました。

Img_0939b

肥料を使う使わないの違いのほか、
普通の栽培と違うのは、除草剤を使わないという違いもあります。
大豆が日陰を作ってくれるので、他の雑草はあまり出てこないし、
地温もある程度一定に保たれてるので、根には優しいと思われます。

さて。
肝心な出来上がった長芋がこちら。
Img_0164

一番左の長芋は、普通に育てたもので、約1200gほど。
残りは無肥料栽培で、大きさはかなり小さいし、形も悪く、
残念ながら出荷できそうなものはなかったです。
しかし、糖度を計ったら、6.5ぐらい。
普通は5前後ということなので、かなり高い値です。
食べてみても、確かに甘みがあって、粘りもあっておいしい。
自然に育つとこんな感じなのかなと思います。

さっきの上の写真で、少し肥料をした畝は、見事な芋が
出来たので、やはり少しは化学の力を借りた方がいいようです。
種芋の大きさを大きくすれば、もしかたら無肥料でも
もう少しいい芋が出来るかもしれないので、
今年また実験してみようと思います。






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